井戸や温泉に使われるケーシング管
ケーシング管とは、井戸や温泉など地中に存在する液体を周囲の地層の影響を受けずに地表にまで持ってくるために用いられるパイプのことです。
一般的にケーシング管といえば、耐久性に優れた鋼管が使われてきました。
この理由としては深い場所になるほど地層から受ける圧力が高まるためで、その圧力に耐えるためには相応の強度が必要であるためです。
このため比較的浅い場所まで掘り進めるものを除けば、使われるのは強度に優れた鋼管でしたが、富士化工では、比較的深度の深い場所にまで用いることができる樹脂製のFRPケーシング管を製造販売しています。
富士化工では、高性能のビニールエステル樹脂とガラス繊維をフィラメントワインディング成型法で作られたFRPパイプがケーシング管として用いられます。
鋼管に負けない高い強度に優れており地中深くまで用いることができるほか、樹脂パイプならではの耐食性と電気絶縁性に優れています。
特に鋼管の場合には電食によって脆くなってしまう性質がありますがFRP管であればその心配がありません。
また接合は多条ねじ式で、短時間でパイプを接続することができますし、樹脂製ですから軽量で従来の鋼管と比べて作業を迅速に行うことが可能です。
パイプの内面も平滑ですので、汚れが付着しにくく温泉で使用するさいの付着物による流量の低下を防ぎ、清掃に掛かる回数を減らすといった面でも、富士化工のFRPケーシング管は強みがあります。